いよいよ牝馬クラシック最終レースの秋華賞です。
今回の秋華賞はやはり「ソダシ」が気になります。オークスでの雪辱を果たし、牝馬2冠達成は成るのでしょうか
牝馬2冠馬と言えば
過去、桜花賞と秋華賞を勝利した牝馬2冠馬は以下の3頭です。加えて秋華賞の前までの戦績を調べてみました。
「ダイワスカーレット」6勝2敗、「テイエムオーシャン」7勝2敗、「ファレノプシス」7勝2敗
言わずと知れた名馬ばかりです。そんな名馬達と比較しても、まだ1敗しかしていないので、今のところ「ソダシ」の方が戦績は上ということになります。
「ソダシ」は、白毛馬初のGIホースなのでアイドルホースとして既に十分な実績だと思うのですが、札幌記念で古馬に勝利するなど、オークスでは負けたものの、実力においても名馬への道を歩んでいます。
今回の秋華賞では、オークスを勝利したライバルの「ユーバーレーベン」はオークス以来出走レースは無く、鉄砲レースになる上、香港ヴァーズ・G1(芝2400メートル)に登録するということらしく、この秋華賞に照準を絞っていない可能性もあるので、今回は「ソダシ」の紐探しの雰囲気がどんどん強くなってきています。
そんな容姿だけでなく競争能力まで持ち合わせた魅力満載な「ソダシ」ちゃんですが、その魅力を彩るもう一つの要素として、母「ブチコ」の存在も大きいと思います。
ブチコの動画
いろんな意味で目立つ馬ですね。そして娘の「ソダシ」以上に魅力的な馬です。戦績は16戦4勝なので決して弱くはありませんが、目立った競争成績でもありません。ただ、気性難が災いしてなおこの成績だったと考えると競争能力のポテンシャルは高いものを持っていたのかもしれませんね。きっとそのポテンシャルが「ソダシ」に受け継がれたのでしょう。
さて、秋華賞の話に戻ります。
今回の私の予想は「ユーバーレーベン」です。あれだけ「ソダシ」1強と言っておきながら選んだのは「ユーバーレーベン」であります。
理由は、、、娘が「ソダシ」を選ぶに決まっているからです。娘が予想する馬が「ソダシ」であろうという推測は、2005年の菊花賞において、かの「ディープインパクト」が単勝と複勝で「元返し」つまり1.0倍という超鉄板レースだったそのレースよりも固いと思っています。
正直、私も「ソダシ」が負けることは望んでいないのですが、それだと勝負の舞台にすら上がれないので、是非もないということで、別の馬で勝負することにしました。
もちろん、それでも予想勝負に負けるつもりはさらさら無くて、レース後に「2冠を達成したのは「ユーバーレーベン」様のほうでした」と、吠え面かかせてやろうという目論見です。
そして娘の予想は、、、
やっぱり「ソダシ」でした。予想を聞いた途端、今回はパドックすら見ずに、「ソダシ」と即答していました。本当に「ソダシ」が好きなのか、それとも選ぶのが面倒くさいだけなのかわかりませんが、とにかく過去最速の決断でした。
レースはというと
実は今回はYoutubeで「ソダシ密着カメラ」というのがあったので、そのLIVE動画で観戦していました。ソダシ密着だけに他の馬の状況がまったくわからなかったですが、レース前のジョッキーの声とかが収録されていて面白い映像でした。
通常のTV放送のような実況の声もなく、馬の足音の中に、鳥のさえずりとたまに馬の嘶きやジョッキー達の声が聞こえるだけのまったりとした映像。未だ入場制限があるため観客が少ないことも影響しているのでしょうが、レース前の高揚感が全くといっていいほど無く、ただひたすら「ソダシ」に集中できる映像となっているので、「ソダシ」ちゃんをゆっくり、まったり、じっくり観察していると、本馬場入場後の輪乗りが終わる直前、鞍上の吉田騎手の声が聞こえてきた。
「やなところ出してきたなぁ、こんなときに」
「固まっちゃったよ」
どうやら「ソダシ」ちゃんが動かなくなってしまった模様。
そのまま手綱をやや強めに引かれてゲートには無事向かってくれたようですが、ゲートに入っても嫌がるそぶりを見せて少し暴れていたので、一瞬「ブチコ」母さんのようにゲートの下を潜り抜けるのではないかと、ヒヤヒヤしました。騎乗していた吉田騎手はそれはもう気が気ではない状況だったと思います。
「ソダシ」今回はやばソーダシ。
そんなこんなで何とかレースがスタート。出遅れが心配だった「ソダシ」はなんとか無難なスタートを切った。そして、ややスローペースで先行有利な展開の中、順当な2番手追走だった。仕掛けどころも問題無かったのだが、なぜか直線まったく伸びず、ズルズルと後退。勝ったのは、父「ディープインパクト」、母「アパパネ」、三冠配合の超良血馬「アカイトリノムスメ」だった。
結局「ソダシ」は10着、「ユーバーレーベン」はいいところがほとんどなく13着に終わった。
2021年 秋華賞 結果
着 順 | 枠 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 人 気 | 単勝 オッズ | 後3F | 馬体重 (増減) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | アカイトリノムスメ | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭 | 2:01.2 | 4 | 8.9 | 35.9 | 448(-2) | |
2 | 7 | 14 | ファインルージュ | 牝3 | 55.0 | ルメール | 2:01.3 | 1/2 | 2 | 5.6 | 35.5 | 494(-2) |
3 | 5 | 9 | アンドヴァラナウト | 牝3 | 55.0 | 福永 | 2:01.4 | 1/2 | 3 | 7.3 | 36.1 | 432(-4) |
4 | 3 | 5 | エイシンヒテン | 牝3 | 55.0 | 松若 | 2:01.6 | 1.1/2 | 10 | 40.7 | 36.9 | 452(0) |
5 | 3 | 6 | スライリー | 牝3 | 55.0 | 石川 | 2:01.7 | クビ | 15 | 223.0 | 35.9 | 432(+4) |
6 | 1 | 2 | ステラリア | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 2:01.7 | クビ | 9 | 38.1 | 35.7 | 490(+8) |
7 | 5 | 10 | アールドヴィーヴル | 牝3 | 55.0 | 松山 | 2:01.8 | クビ | 6 | 23.6 | 36.7 | 434(+4) |
7 | 8 | 15 | アナザーリリック | 牝3 | 55.0 | 津村 | 2:01.8 | クビ | 8 | 35.8 | 36.3 | 490(+8) |
9 | 8 | 16 | ミスフィガロ | 牝3 | 55.0 | 藤岡康 | 2:02.0 | 1.1/4 | 12 | 72.3 | 36.0 | 420(+4) |
10 | 2 | 4 | ソダシ | 牝3 | 55.0 | 吉田隼 | 2:02.1 | 1/2 | 1 | 1.9 | 37.3 | 474(+2) |
11 | 1 | 1 | スルーセブンシーズ | 牝3 | 55.0 | 大野 | 2:02.3 | 1 | 7 | 30.2 | 37.1 | 430(0) |
12 | 4 | 7 | サルファーコスモス | 牝3 | 55.0 | 川田 | 2:02.4 | 1/2 | 11 | 49.4 | 36.9 | 468(+2) |
13 | 6 | 11 | ユーバーレーベン | 牝3 | 55.0 | Mデムーロ | 2:02.7 | 1.3/4 | 5 | 10.6 | 36.3 | 464(+2) |
14 | 4 | 8 | エンスージアズム | 牝3 | 55.0 | 岩田望 | 2:02.7 | クビ | 16 | 256.9 | 36.4 | 430(+6) |
15 | 2 | 3 | クールキャット | 牝3 | 55.0 | 和田竜 | 2:04.3 | 10 | 13 | 96.5 | 38.8 | 514(-10) |
16 | 7 | 13 | ホウオウイクセル | 牝3 | 55.0 | 丸田 | 2:04.5 | 1 | 14 | 178.7 | 37.8 | 428(-8) |
結論
うーん、先行馬有利の展開だったので、オークスの時と違って「ソダシ」に向いた展開だったはずなのに、、、。
「ソダシ」お嬢様、何かお気に召さないことでもございましたか?
秋華賞の敗戦は非常に残念ですが、はっきりしたことがあります。
「ソダシ」は、父親の名馬としての競争能力だけでなく、母親のアイドルホースとしての魅力もしっかりと受け継いでいたのだということです。。。