今日は、天皇賞(春)。3200mの日本で最も長距離を走るGⅠレース。
今年は京都競馬場の大改修工事につき、阪神競馬場でのレースとなるが、それだけでも予想が難しいのに、出走馬に個性的な馬が多くて、正直どの馬が勝つか全然わからない。
2022年の春の天皇賞の記事はコチラ↓
天皇賞(春)といえば、長距離ランナーの祭典
競馬の世界ではこのような長距離を得意とする馬を「ステイヤー」という。
ステイヤーといえば、「メジロマックイーン」、「ライスシャワー」、「テイエムオペラオー」など、レジェンド級の有名な馬達のほか、ゴール直後、騎手がガッツポーズをしたにもかかわらず、惜しくも天皇賞(春)を逃した「ステージチャンプ」や、3歳時はあの「ナリタブライアン」のライバルと目された「エアダブリン」(オークス馬「ダンスパートナー」の兄であり、さらに、菊花賞馬「ダンスインザダーク」の兄にもあたる)など、個性的な馬達が多くいる。
また、長距離レースは血統的にも主流血統でない(零細血統という)馬が活躍するところも面白いところだ。
サクラ軍団総大将「サクラローレル」の思い出
そんなステイヤー達の中で、私の中での最強ステイヤーは「サクラローレル」である。
あの最強のスプリンター「サクラバクシンオー」と同じサクラ軍団における、最強のステイヤーである。「驀進王」がサクラ軍団の切り込み隊長だとすれば、「ローレル」は聳え立つ大樹のごとく後方で構える総大将という勝手なイメージを持っている。
「サクラローレル」は、「ナリタブライアン」と同世代なのだが、「ナリタブライアン」が三冠馬として脚光を浴びていたころ、「ローレル」は世間からはほとんど名前を知られていない存在だった。ステイヤーには遅咲きの馬が多いが、「ローレル」の場合は、引退も考えたほど、怪我に次ぐ怪我の結果、日の目を見るのが遅れた馬だった。
まるで、同期の高卒ルーキーの怪物「松坂大輔」が世間の脚光を浴びる中、同じくドラフト1位でありながら、活躍できずにいた、後のメジャーリーガー「火の玉ストレートの藤川球児」のように、、、。
遅咲きの「ローレル」だったが、「ナリタブライアン」の趨勢に陰りが見え始めた1996年、強烈な強さを発揮した。同じくステイヤーの「マヤノトップガン」とともに、「ナリタブライアン」の牙城を打ち砕いた。
YoutubeチャンネルJRA公式チャンネル
より動画引用
「ローレル」は、1994年の年度代表馬の「ナリタブライアン」、1995年の年度代表馬「マヤノトップガン」を抑えて1996年に年度代表馬に輝いた。その力は言わずもがなだが、なぜか「ナリタブライアン」、「マヤノトップガン」に比べて、評価が低いと思うのは自分だけだろうか?
さて、今回レースの予想はというと。
予想は、「カレンブーケドール」。今回は勝つ馬を探すというよりも、最も3着までに入る可能性が高い馬を探した結果の予想。この馬の過去の成績はなぜか2着ばかりで、おっさんの経験上、そういう馬はメンバー関係なく、同じ着順になる可能性が高いのである。牝馬というところが気にはなるが、一線級の牡馬達を相手に、3着以下に負けたときでも、勝ち馬とほとんど着差の無い競馬をしているところが買い。
ハッキリ言って今回は完全に娘との勝負はもらったと思っている。なぜなら、「ソダシ」のおばあさんにあたる、白毛一族「シラユキヒメ」産駒の「シロニイ」が出走するからである。毛色も白毛であり、毛色といい名前といい完璧に娘の好みなので、娘は間違いなくこの馬を選ぶ。白毛のこの馬が勝てば話題性はすごいし、全く望みがないわけでもないが、可能性は低いだろうから、今回はもらった。
さあ、娘よ、「シロニイ」を選ぶんだ・・・。
・・・
そして、娘の予想は、予想通り「シロニイ」。
しめしめ思うつぼだぜ!!!
レースが始まった。
まず、先頭にたったのは5番「ディアスティマ」。2番手「じゃ困る」とばかりにそれに競りかける9番「ジャコマル」(注:これ言ったのは私じゃなくてTVの実況の人)。その後ろに「カレンブーケドール」と「シロニイ」、外には1番人気「ディープボンド」。それらを見るように2番人気「アリストテレス」、さらにその後ろから虎視眈々と「ワールドプレミア」といった序盤。道中は淡々と平均ペースで進み、そのまま最後の直線へ。まず抜け出したのは、「カレンブーケドール」。ここまでは思惑通りである。一瞬このまま勝つかとも思ったが、外から伸びてきた「ディープボンド」と「ワールドプレミア」にあっさりかわされた。最後は長く力強い足を残していた「ワールドプレミア」の勝利だった。
娘の推し馬「シロニイ」は、いい走りを見せたと思うが残念ながらブービー賞。そして困ったことに、その後ろのビリは「ジャコマル」さん、、、。うーん困った困った。
気になるのは「カレンブーケドール」の着順である。我が家のルールとして3着までに入りさえすれば、お互いの予想馬で先着した方が勝ちなのだが、、、
「アリストテレス」の猛追を抑えて3着!ぎりぎりだったが3着は3着だ。
娘との対戦成績はこれで、2勝6敗3分。
少々大人気無い勝利だったが、娘よ「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」のだ。